— 心を整えても現実が動かない理由 —
「ちゃんと整えているのに、なぜか人生が変わらない」
そんな感覚を、どこかで抱えたことはありませんか。
瞑想をして、休む時間をつくって、
無理をしないように気をつけている。
以前より心は落ち着いているはずなのに、
現実は大きく動いていない気がする。
それは、あなたの努力が足りないからではありません。
そして、整え方が間違っているわけでもありません。
実はそこには、「整える」という行為が本来担っている
役割そのものが関係しています。
「整える」がしているのは、ゼロに戻すこと
心を整えるという行為は、とても大切です。
それは、乱れた状態を落ち着かせ、
安全を取り戻すためのプロセスだからです。
疲れすぎた体を休ませること。
ざわついた思考を静めること。
張り詰めた神経を、いったん緩めること。
これはすべて、「回復」のフェーズにあたります。
整えることで、私たちは
マイナスの状態から、ゼロに戻っていきます。
そしてここまで来て、ようやく呼吸が深くなり、
自分の感覚が戻ってきます。
でも、人生が大きく動くのは、
この“ゼロ”に戻った瞬間ではありません。
人生が動くのは、「選択」が変わったとき
整った状態とは、言い換えれば
「ちゃんと選べる状態」です。
疲れ切っているとき、
私たちは選んでいるようで、
実は反射的に反応しています。
我慢することを選び、
断れない選択を繰り返し、
本当は望んでいない方向に自分を押し込めてしまう。
整えることで、それがようやく見えるようになる。
そして人生が動き出すのは、
その先で「選び直し」が起きたときです。
・何を我慢しないか
・どこで立ち止まるか
・何を引き受けないか
人生を変えなくてもいい。
自分を作り変える必要もない。
ただ、これまで無意識に選んできたものを、
静かに見直すことはできるのです。
整えることは、ゴールではなくスタート地点
整えること自体を、ゴールにしなくて大丈夫です。
むしろ、それはスタート地点。
整えたあとに
「何も変わらない」と感じたなら、それは失敗ではありません。
次のフェーズに入ったサインです。
今の自分は、何を選びたいのか。
何を選ばなくてもいいのか。
答えは、すぐに出さなくていい。
感じる時間が必要なこともあります。
整えたその先で、
自分の感覚に耳を澄ませてみてください。
人生は、劇的に変えなくてもいい。
でも、選び直すことは、いつからでもできるのです。
